いつもはなんとなく

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2000年ろしあ旅日記<10> 帰国までのすったもんだ編 1

こんばんは。ぽんすか星人です。
毎日盛り上がっているワールドカップですが、そういえば友人がロシアには時間帯が9つもあって驚いておりました。
ロシア時間 - Wikipedia

そうです、ウラジオストックとモスクワが同じ時間なわけないですからね(笑)
モスクワはー6時間、イルクールク、ハバロフスクは+1時間でございます。
というか、今これを調べててサマータイム制がなくなってたのを初めて知りました(汗)

というわけで、この旅日記いよいよ最終章なのですが(←大げさ)この日のがあまりに長いので2つに分けました
前半のエピソードいるんかい、という話ですが、地方空港のわけわかんなさとロシア語わからんとコレだけ苦労するぜ、というのを忘れないために残しておきます。
ヒマだから読んでやってもいいぜ、という方はよろしくどうぞ。

2000年8月13日 日曜日 雨

昨日からのくもりが雨に変わった。
夜中の3時頃、ふと目がさめると外はどしゃぶりの雨。時々、雷も鳴っていた。
まさかこの雨が波乱の1日を象徴していようとは。

朝6時に起床。手早く荷物をまとめてフロントに鍵を返す。
英語の話せるチャイナ系のおねえさんが鍵を受け取り

「Good-bye」

と一言。何日も顔を合わせてたのにあっけないと言えばあっけない。
でも、そんなもんかも知れない。

ホテル・ルーシを出て、タクシーで空港へ向かう。ほんとに15分ほどで到着。デカい建物の中に入り私らの乗る便を確認。しかし、その便は遅延のため9時30分出発予定に変わっていた。
ああ、またしても、やられたぜロシア。
こんなことならホテルに引き返してエンドーくんにお別れの挨拶をして行きたい。
しかし、これも仕方のないことか。
観念して空いてる椅子に座って待つ。

地方の空港だからか便名と発着時刻と搭乗口を知らせるモニター以外、表記もアナウンスもすべてロシア語である。 ホテルだったらまだ許せるけど、ここは空港だぞ、インターナショナルな場だぞ、もうちょっとロシア人以外にもわかりやすくしてもいいんでないのか?て思う。そして旅行会社からもらった空港の見取り図もなんか全然アテにならない。こればかりはミスったか?と思い、建物の中を探索して自分の目で確かめることにした。

しばらくすると9時30分出発の予定がさらにのびて11時30分出発になっていた。2階のロビーの方が広いし、椅子もたくさんあるので、そこでしばらく待つことに。
昨日の晩からろくに食べていないことに気付いて、横にあったバーで何か食べようてことに。しかし、ここのメニューも見事にロシア語オンリー。おいおい、空港なんだから英語は~?と思いながら必死に想像をめぐらす。おねえちゃんが出てきて、何か食うもんはないか、とジェスチャーで訴えてみた所、裏返していた別のメニューを見せてくれた。おお、なんかサンドイッチっぽいぞ。これを頼んでみようと思い、別のおねえちゃんが出てきたので、呼び止めてオーダーしようとしたら

「Не работе(やってないよ)」

さっきのメニューを裏返して奥にひっこんでしまった。

ブチッ
私の頭の中で何かがキレる音がした
もうお前には頼まんわっ!! ぼけ~~~っ!!
と心の中で叫びながら1階の売店で何かお腹に入れられるものがないか見に行ってみる。
そこもビールとおつまみとカップ麺があるくらいで、しっかり食べられそうなものはなかった。バーでお湯をもらったりもできるんだろうが、またロシア語と格闘するのかと思うとうざったい。さっきのバーを見てるだけでムカついてくる。その反対側にまた別のバーがあり、ウィンドウに物が並んでたので適当に指さしてペリメニとジュースを購入。それと先日買った黒パンでささやかな朝食をすます。

いい時間になったので、チェック・インカウンターに並ぶことに。
航空券とパスポートとビザをみせたら係員がロシア語で何やら言って、向こうの方を指さす。
おやっ?
ここはチェックインではないのか?
じゃあ、どこだ?
時間のないなか、必死の捜索活動が展開される。
もう英語ぐらいしゃべってくれよ~!
すったもんだしたあげく、どうやら建物の外にある別の建物がそれらしい。

さっきまでいた空港らしい建物とはまるで雰囲気の違う普通の邸宅みたいな外観のオフィスだ。よく見ると《INTERNATIONAL AIRLINE》と英語で書いてある。そこの中に入って細い通路を通るとたしかに閑散としたチェックインカウンターがあった。そして先客もいた(シンガポール系か?)。そこで航空券もろもろを出したら英語のわかる係員がでてきた。荷物の重量チェックをしたいらしい。アナウンスもロシア語と英語だ。
どうやら、ここは『外国人専用窓口』なるものらしい。そういえば、歩き方を見ていたら、ところどころ見かける「外国人専用窓口」ていうコトバ。でも、それは昔のことであったり、もっと辺鄙な田舎の空港のことだと勝手に思っていた。本数は少ないけど新潟とも結んでいるイルクーツクでもそれが存在するとは思わなかった。旅行会社の地図もどうやらこの建物のことを書いていたようだ。

しかし航空券を見せたものの、そこからなかなか先に進まない。これが普通なのか、それとも何かトラブってるのか、そっちだったらめっちゃイヤやな~、そう言えばめんどくさがってリコンファーム*1ときちんとしてなかったけど、するべきだったんだろうか?と頭ん中でかけめぐる。それにメガネをかけた、おばちゃんの係員が何やら「ニイガタ」「ニイガタ」を言っている。おいおい新潟やなくてハバロフスクやで、と心の中で突っ込みを入れながら、そのやりとりをただみつめるいた。

しかし、そんなやりとりはありながらもなんとかチェックインできそうだ。
別の窓口でパスポートとビザを見せて手荷物検査。待合室に通される。しばらくした後、呼び出されると、どこに隠れてたのか5~6人の外国人が集まっていた。さっきのシンガポール系のダンナもいた。やはり外国人は外国人で行くらしい。日本人もいた。話を聞くと2階のカフェで時間をつぶしていたらしい。
そうこうしつつ飛行機へ向かうバスに乗り込む。さあハバロフスクについたらどうしようかな、と考えてるうちに飛行機のそばに到着。先の5~6人は降りていったが、なぜか私ら2人は『ちょっと待ちなさい』と車内に残される。ふと見ると機内預かりにするはずのバックがなぜかある。そして無線で何かやりとりしている。しばらくした後、私達を乗せたままバスのドアは閉まり、機体から離れていった。
ええっ?もう出発時間なのよ~。ああ、ハバロフスクがぁぁ…。一体どこに行くのだ、私たちは…。

そしてバスはさっきの《INTERNATIONAL AIRLINE》にまた戻って来た。おばちゃん係員は私達に英語で降りるようにうながすが、言葉の端に「next flight」と言っているのが聴こえた。

next flight?

荷物は空港の手荷物置き場に置いてていいから午前3時になったらここに来なさい、と言う。
え?どゆこと?何が一体どうなってるのだ?
さっぱり訳わかめ状態なのだが、とにかく今日ハバロフスクに戻れなくなったのだけは確かだ。
ああ、やっぱりリコンファームするべきだったんのかっ?でも電話がつながらなかったんだよぉぉ。
もうかなりヘコんだわ。へたりこみましたわ。

そのおばちゃん係員の説明では飛行機の代金は返金するけど、チケットが自社が発行したものではないので、この場はひとまず新しいチケットを買い直して、日本に帰ってから旅行会社に連絡して返金の手続きをしてほしい、とのことだった。チケット代は約4200ルーブル。ドルに直すと150ドルほど。そんな現金は今もっていない。クレジットカードでなんとかならないかきいてみる。
あれやこれやとやった後に、どうやら私のVISAカードはなぜか取り扱えないらしい。しかしSちゃんのカードは対応可能なので、この場はひとまず立て替えてもらい、ようやく新しいチケットをゲット。航空会社で近くのホテルを取ってくれたので、必要な分だけ取り出して荷物を置かせてもらうことに。この時はもう明日の午前3時には戻るし、別に着替えとか持ってかなくていいだろう、と思っていたんだが…。

外に出てみたら、もう見事などしゃ降りの雨。
別のおねーさんに連れられて、ホテルに着くまでにかなり濡れてしまっていた。
そしてチェックイン。ホテルというより、簡易宿泊所といった方がぴったりくる。質素なベッドとカバーの破れた椅子とテーブルだけの質素な部屋。そういえば電話とテレビもなかった。バスルームはあるけどタオル類はなくトイレットペーパーもない。今まで泊まっていたホテルはかなり高級な部類に入るのだと思ってしまった。

ホテルの部屋 
とりあえず落ち着いた所で例のカップ麺の残りでお昼をすませることにする。ああ、こんな時に限ってフォークとかは預けた荷物の中だったりする。仕方ないのでホテルのおばちゃんにお湯をもらってフォークなどあるか聞いてみる。
部屋を出たら、ちょうどそのおばちゃんがいたので、お湯ちょうだいって仕草をすると部屋にサモワールがあるからそれを使いなさいと教えてくれた。ついでにフォークはあるのかと聞いてみたら、最初「ない」って言われたような気がしたんだが、お湯を入れてる時に2つ持ってきてくれた。これがもうアルミでできたようにとっても軽い軽い。
お湯はちょっとぬるくて、なかなか麺がほぐれなかったけど、食べれないことはなかったので、2人でズルズルすすることに。

質素な昼食をすませた後で、やはりここは街中に出ようとSちゃんが言ってきた。しかし外はかなりの雨である。自分ひとりだったら外にも出ないで、食事もホテルのバーですませる所だったかも知れない。しかしこのままで終わらせるのも確かにしゃくである。この悔しさをどう晴らそう。30分ほど様子をみたが雨は全然やむ気配はなかった。しかしテレビもない部屋で鬱々とすごしてもなんなのでやっぱり外に出た。とりあえず初日に立ち寄ったあのデパートで傘を手に入れよう。
そう考えた。

つづく。

*1:reconfirm。この当時は自身で手配したチケットでも出発の72時間前に航空会社に連絡しないと予約確定させないと地球の歩き方などで書かれていた。今思えばめんどくさいシステムですね。